2013年4月20日土曜日

【書籍紹介】こどものフィジカル・アセスメント



 「子どもをどのように診察するのか」、長く働いてもいろんなことが抜けているものです。初心者には基本を習得するために、上級者にも基本を見直すためにこの本はお薦めです。

2013年4月18日木曜日

ネルソン輪読会(2013/4/17)急性炎症性上気道閉塞後半

・急性喉頭蓋炎:人口気道管理をしなければ6%が死ぬ。すれば1%未満。挿管後は喉頭鏡で喉頭蓋の腫脹を確認して抜管のタイミングを決める普通2-3日。

・ウイルス性クループの合併は15%未満。
・中耳炎、気管支炎、肺炎。ブドウ球菌が関わればTSS発症の可能性あり。細菌性気管炎は2相性で2相目は高熱、全身不良、気道閉塞が現れる。

・治療:夜の冷たい空気。wheezingがある時はクールミストは症状を増悪させる。
・エピネフリン吸入。アメリカではラセミ体エピネフリン。日本ではエピネフリン(ネルソンは5mlだが、日本の添付文書では0.1%液を3ml10倍希釈で)。20分ごと。適応は中等症以上。効果は2時間未満。ファロー、左室流出路狭窄、頻脈は副作用のため注意して使う。

・コルチコステロイド:軽症では経口。0.15-0.6mg/kg。デキサメタゾン筋注、ブデソニド吸入も効果あり。プレドニゾロンは効果低い。デキサメタゾン1mg/kg/24hを8日間使用でカンジダアルビカンス喉頭気管炎あり。水痘や結核では使用すべきでない。

・市販の感冒薬は4歳未満では使用しない。

・急性喉頭蓋炎の治療:人口気道。エピネフリンやコルチコステロイドは効かない。気道確保してから血液培養、喉頭蓋表面の培養、髄液培養などを取る。
セフトリアキソン、セフォタキシム、メロペネムが点滴で使われる。10-40%のHibがアンピシリンに耐性だから。7-10日間。

・リファンピン予防:20mg/kg、4日間、Max600mg。48か月未満の時で予防接種完全に終わっていない、12か月未満で初回シリーズの予防接種未、免疫不全の家族。

・細菌性気管炎:ブ菌、モラクセラ、インフルエンザ桿菌、嫌気性菌。
5-7歳。
ウイルス性気道感染症に続発。
高熱、全身状態不良、呼吸障害。喉頭蓋炎の症状は無。
クループの治療は無効。